東工大に入って鬱病になるまでと反省

始めまして

幼女と申します、現在は大学休学の身です。

なんかここの所情緒不安定で、一旦心整理したかったので自分語りすることにしました。

ついでに同じ立場の人(とくに新入生とかこれから入学する人)に対しての警告文?にもなればいかなと思いました。

色々とリセットしたい物もあって、twitterのアカウントを削除しようと思い、その前に色々と愚痴を聞いてもらいたいってのもあります。(そもそもこれが本命か)

大分長文になります。

大学に入る前

そもそも東工大に入った理由とか、どんな環境で生きてきたのか分かると思うんで…

小学生の頃

いきなりなんですけどあんまりよくない。

僕は運動が苦手な方で、特に小学校とかって身体能力でヒエラルキー決まるみたいなとこ有りません?無いか

なんというか具体的には自分可哀想アピールになるんであんま言いませんけど、とりあえず毎日アザをつけられて家に帰ってくるみたいな感じでした。

今ならね、小学校ぐらい行かなくてもなんとかなる、家で最低限の勉強してりゃあ良いとか思えるんですけれども、当時ですからね、「学校には行くものだ」みたいな価値観植え付けられて毎日通ってましたね。

まあ何人か友人もいたし、世間でニュースになるほどのいじめとかでは無かったと思います。

それでもどうしても同じ小学校の連中とはもう関わりたくなくて、それを理由に中学受験をすることにしました。

幸い勉強が得意?(といっても塾の宿題を終わらすのに毎日夜の2時まで起きてるみたいな感じだったので要領は悪かったか)な方だったので、東大寺学園という私立には受かることが出来ました(でも第一志望は灘だった、コンプレックスを背負う)

 

東大寺学園では

入学直後はめっちゃショック受けました。

といっても皆すげえ頭いいというか、授業態度すげえ悪くて全然勉強して無さそうな奴が僕よりも全然良い点数取ったり、あと皆頭いいはずなのに運動も出来たりで、ある程度予想はしてましたけどショックでしたね。

中学の時は正直あんまり学校行きたくなかったですね、先述の理由と、やっぱ小学生のノリ引きづってたりするので僕もよくイジられたりしてたので嫌でした、親に高い学費を払わせているという責任感だけで行っていた気がします。

(全然関係ないですけど、いじめは被害者にも非があるとか言いますけど、加害者が100%悪いですからね。やっぱいじめられやすい性質ってあると思うんですけど、そういう性質っていじめられると余計発現しますから、そういう意味で二重に加害者ですよ)

中3ぐらいからは楽しかったですね、小学生の時みたいなノリは無くなるし、やっぱみんな頭いいので話してて楽しかったです。

 

一番楽しかったのは高校の頃ですね。音楽ゲーム(ポップン)始めて、そこから音楽にハマったりして趣味が出来ましたし、周りの人間も色んな方向に進んでて「すごいなあ」って人がたくさん居て色んな話が聞けました。

勉強の方も順調で、特に数学が好きだったので数学ばっかりやってました。数学やってると物理とか化学の理論分野は自動的にいい点取れますし、英語は文法さえ理解していればそんなに苦労しなかったので、そんなに苦労した覚えは無いです。

 

情報系の道に進もうと思ったのは高1ぐらいで、当時ゲームが趣味(音楽ゲームとか東方とか)だったのでゲーム作りたいなあという思いや、数学が得意だったので計算機の方に生かせたりするんじゃないかと思いがありました。

東大か東工大で迷っていたんですけど、結局東工大に決定しました。というのも東大は2年教養課程があるので少し無駄かなあと思い、あと大学院だと東大から東工大に来る人が多いみたいな話を聞いていたということで決定しました。

(コミケに行きたかったので東京は外せなかった)

 

やっぱ数学が得意だったおかげもあるのか受かることが出来ました。

 

大学入学後

キャンパスライフの始まりですよね。

といっても全く遊ぶつもりはなかったというか、勉強ゴリゴリやる気で入りました。

(でも実はこのやる気が逆に悪かったのかもしれない)

 

4~6月

大学の講義を受け始めます。といっても数学とか物理化学は大方予想してた通りというか、高校の時のノリとそんなに変わらなかった気がします。教科書を見て自分で勉強していく感じでした。

 

大問題なのは実験科目。

実は先述の東大寺学園、男子校だったんですよ。そのせいで大問題というか…

実験のペアが女性でした。

これは共学の人にはわかんないと思うんですけど、男性だらけで過ごしてると本当に女性との距離感の取り方分からない。実際にもう男子校出身の人間で女性にセクハラをしたという話を何件も聞いていました。

ということでガチガチに緊張した僕は、全く実験でコミュニケーションが取れない、実験で足を引っ張りまくる等で大きなトラウマを背負いました。

馬鹿みたいな話なんですけど、本当に嫌な時間でした。実験は必修だしそもそも出ないとペアに迷惑がかかる、嫌というほど自分がコミュニケーション苦手なんだなと思い知らされました。

実験って点数取りやすいんですけど、僕は実験が一番点数低かったです、それぐらい苦手でした。

 

上のようなトラウマがありましたが、勉強自体は順調というか楽しくできていました。

講義が全部終わったら図書館でカリカリしてました。

 

この頃、嫌な噂を聞くことになります。

 

東京工学系の系所属システムと情報工学

東工大は、入学時「1~7の類」に分けられ、所属している類に対応する系へと進振りが行われます。(もうすぐこの制度が無くなり、新入生は一年から希望のコースへ進むことが出来ます)僕が行きたいのは情報工学系でした。

その系所属ですが、ざっくり説明すると

一回生時の習得単位の内、点数上位31単位の点数合計で、上位の者から希望の系へと配属される

本当はもう少しややこしいんですけど大体こんな感じです。

で、僕の行きたい情報工学系は特に人気が高く、ボーダーが高かったのです。具体的には。

2700点

あたりがボーダーであると噂されていました。

 

ということで、僕は点数稼ぎに腐心することになります。

 

7~9月

 もともと勉強はするつもりでしたが、系所属のこともあり余計めりこみました。

本来は、点数を稼ぐ楽な科目とかあったり、過去問とかあったりするんですけど、もともと勉強目的で来ているのだからと自分に言い聞かせ、楽な科目は取らず(そもそも内容に興味が無く、時間の無駄だと感じた)また過去問などは見ないようにして、数学や物理の教科書とにらめっこする日々が続きました。(問題演習として過去問を少し利用したことはあります…)

結果人付き合いが減り、結果人付き合いに対する苦手意識が加速することになりました。実験講義の件もあり、人付き合いを避けようとする傾向にもありました。

 

この頃からバイトを始めました。

人付き合いが苦手になっていた僕は、入れられたくないシフトを入れられることにすら「No」と言えず、大量のシフトを持つことになりました、これがさらに自分の首を絞めることになります。

 

10~12月

あまり記憶は無いですが、この頃が一番忙しかったです。

15時まで講義→17時まで図書館で勉強→21時までバイト→23時までレポート→2時まで勉強と趣味(音楽聴いたり曲作り)という毎日でした。

全く記憶が無いのであれですが一番忙しかったです、レポートについては大量に出た時なんかは徹夜していた気がします(TeXの書き方とかにも慣れなくて無駄に時間かかったりした)

人付き合いは殆ど無かった、冬コミしか覚えていない(3日目は初雪が降ってエモかった)

1~3月

色々異変が出ます。

本当にコミュニケーションが取れなくなる

英語の講義で、隣の人と話す時間が設けられたのですが、本当に何の比喩も無く「3,4言」以外何も話せませんでした。話せなさ過ぎて、担当の先生が見かねてやってきて僕の話し相手になっていたのですが、ついにはそのコミュニケーションの時間は取られなくなりました。僕のせいです。

またコンピューターサイエンスという講義では、3人でチームを組んで課題に取り組むというものがありました。しかし僕は他の二人に全く話しかけることが出来ず、結果一人で課題をやっていました。担当の先生はめちゃくちゃ心配して話しかけに来てくれましたが、めっちゃつらかったです。

大学に行けなくなる

起きれるのです、遅くとも8時には起きて9時から始まる講義には余裕で間に合うのですが、体が動きません、そのまま大学を休む日々がよくありました。

眠れない

バイトがいよいよ辛く、しかしバイト先に迷惑がかかると考えて辞めれませんでした。

あと切りたい人間関係がありました、それも切れませんでした。

そんなことで悩んで気が付いてら号泣して、イライラして、辛くなって眠れませんでした。

 

こんな状況下にあっても勉強を辞めることはできませんでした、大学に入ったのだから勉強しないと意味がないというプレッシャーと、系所属の事があったので、勉強だけはなんとかしていました。

 

2月に入り、大学が終了、最終的には情報工学系には行けました。

 

ただ、もう大学は一旦終わって系所属も終わったはずなのに、夜に号泣して眠れなくなるのが収まりません。カウンセリングを受け始め、3月の終わりには心療内科に行くように言われていました。

 

情報工学

系所属が終わり、少しは休めるかと思いきや、全くそうはなりませんでした。

寧ろ、専門科目の方が難しく、勉強時間が減ることはありませんでした(もっとも、この頃はとても毎日勉強するなんてことは出来ず、試験前に睡眠を削ってやるぐらいしか出来ない)

何よりも辛かったのがプログラミングでした。

講義と演習の2つに分かれていました。講義の方では文法事項を説明しているのですが、何を言っているか分かりませんでした。結局講義には出ず家でC言語の本を読んでいました、(まだ本に書いてある説明の方が分かりやすくて理解できたからです)

演習の方では、問題が出されるのですが、それを時間内に解く必要がありました。自分が手間取っている間にも他の人間がどんどん終わらせているのを見ていると自分の実装力の無さに唖然としました。分からない所も多く、人に聞きたかったのですが、当然人に質問するコミュニケーション等も取れず、友人と談笑しながらスラスラと終わらている人間を眺めることしか出来ませんでした。

 

そもそも僕は結構勉強して情報工学系に入って、今でもこんなに苦労しているのに、他の人はもうプログラミングで何かを開発できるレベルだったり、逆にそんなに勉強してない感じで彼女までいて楽しそうな生活送ってるのに僕より全然プログラミングできる人とか居て、劣等感が非常に刺激されて、自分が今までやってきたことが無意味なんじゃないかと思えました。

 

また、バイト先の方では変更があり、上司が入れ替わったのですが、そのせいで忙しかった仕事がさらに地獄になりました。

具体的には、本来の給料より安い給料で授業をさせられたり、面倒な生徒を多く押し付けられたりしました。辞めようにも、半年近く教えてきた生徒の事が気にかかり、なかなか辞められませんでした。(自分を優先しろという話なんですが、これもやっぱ人に依る問題で、どうしても責任を感じてしまう人も居ると思いますし、何人か同じ悩みの人を見てきました)

 

苦心して入った情報工学系ではプログラミングの難しさに絶望し、勉強しようにもバイトが忙しい状況にあったり、相変わらず切りたい人間関係があったりでやはり眠れない日々が続きました

 

5月には心療内科鬱病と診断されました

 

鬱病と診断されてから

診断されたとき、正直「助かった」と思いました。

バイトを辞める口実が出来た、嫌な人間関係から逃げられる、病気になってしまったんだから仕方ない、と思えました。

 

診断書を叩きつけ、バイトは速攻で辞めてしまいました。

 

しかし肝心のプログラミングの方は余計に難しくなりました。具体的には、ポインタや構造体、その応用としての木構造などがありました。

自分は実はプログラミングは再帰で詰まっていました(関数で関数を呼び出して、それが何度も行われることが全く理解できない)なので木構造については特に苦労しました(データの挿入、削除など殆どが再帰で実装されるため)

扱うものがややこしくなると、それだけエラーも増えてきました。

最後に出たレポート課題は、他の人が取り組んで数時間で終わっている課題に、2週間を費やしました。何よりも、他の人がとても早く終わらせているのがショックでした。自分がやりたくて、そのためにとても頑張ってきた肝心のプログラミングがとても向いていないことを思い知った時の絶望感はすごかったです。

 

心療内科で支給されるサインバルタなどを飲みながら、大学に行き、レポートをやっていました、こんな状態では勉強どころではないと思い、ついに休学を決断しました。

 

現在

しばらく休んでいましたが、大学に行っている人を見ると自己嫌悪に陥りました。最近は大学を休んでいる罪悪感を誤魔化すために、競技プログラミングの問題を使って勉強を始めました。苦手だった再帰もある程度は理解できました。

でもやっぱわかんないことが多いです、エラーを見つけるのが下手で、一問に一日かけてもAC出来ない時もあります。アドバイスくれる人が欲しいですが、正直怖いです。

反省

こうやって自分が悩んでいたことを整理したくて書き連ねてみたんですけど、思ったよりどうでもいいことで悩んでいたんだなと思います。

でも当時の自分にとっては間違いなくどうでもいいことではなくて、少し決断の方向を誤るとどうしようもなく追い込まれるのだと思います。

  • 嫌なことは嫌という

これって難しい人には難しいと思うんですけど、やらないと後で大変なことになるというか、僕の鬱病の要因って3つあるんですけど、そのうち2つ(バイト、嫌な人間関係)についてはこれがキッカケでした。その人に嫌われたくなくて断れなかったわけですけど結局休学まで追い詰められてるのって本当に後悔しかありません。

  • 友人を作る

少しでも定期的に話せる友人が居れば、ここまでコミュニケーション下手になることもなかったのかなあと思います。分からないところも教えあっていけたり、大学に行くモチベーション維持にもなるのかなあと思います。

  • 自分のキャパを理解する

系所属のこととかで無理に頑張ったり、苦手なプログラミングもなんとか高得点取ろうと無理してたんですけど、無理なものは無理と割り切らないと体を壊すと思います。自分に出来ることを弁えて、出来ることはしっかりと、出来ないことはのんびりとやっていく精神で居たいです。これについては僕のプライドが高いのも原因なのかなと思いました(中学受験~大学受験までずっと真面目にやってきた、自分は出来ないといけないはずだというプレッシャーがあった)

 

こうやって反省点を言葉にしてみると驚くほどしょうもないわけですけど、この三つが原因で休学まで追い込まれてる感じですから本当に馬鹿にできないなあと思います。というか辛い時に誰かに助けを求めれば良かったと思うし、本当はそうしたかった。今でもそうです。

 

twitterのアカウント削除しようと思いますけど、多分すぐ別の垢作ると思います。といっても趣味用の垢にするだけでもう大学の人をフォローすることは殆ど無いと思います。今まで何か縁があった人とも一部の人を除いては縁を切りたいです、人間関係をリセットしたい。

 

なんか「そんなんで悩んでたのかよ」とか思われそうなことに長文書いてしまいましたけど、皆にこの愚痴を聞いてもらいたかったという事で…

新入生の人は僕を反面教師にしていい大学生活を送ってくれたらなと思います。